200kmラーメンツーリング

梅雨明け宣言がされないまま盆を迎え、天気が心配された今回のツーリング。皆の強い気持ちが通じたのか、塵一つほどの雲を探すのにも苦労するような程に空は晴れ渡った。
ラーメンを食べに喜多方まで走るツアーには、途中まで、また、途中から参加の延べ11人のサイクリスト?が集まった。
強い日差しを遮る木のトンネルで出来た旧道を進み、土湯峠を目指す。
視界の開けたところに差し掛かると、目の前を遮るガスが全く無い美しい山々を望むことができ、稀に見る奇跡に一同感激をする。
峠で福島へ逆戻りするコルナーニャ・イトウさんに見送られ峠を下る。
横向温泉で141さんが連絡をつけておいてくれた喜多方ナビゲーター・daijiroさんと合流し、会津に向け一気に走る。
超高速走行の先頭集団は、あっという間に目の前から消えた。
桧原湖の上り口で帰路に着くトルシェさんに別れ、桧原湖まで上る。
連休最終日とあって、高原に向かう車は多い。
道の駅裏磐梯から喜多方市内までは長い下り坂で自転車ならではの爽快感を感じたが、下るにつれ、涼しかった高原とはうって変わって、気温は上昇し、盆地の強い日差しは真夏そのものだった。
daijiroさんの案内で「一平」というラーメン店へ行くと、人気店だけに行列ができていた。
「一平」のラーメンは、すこぶる美味かった。
今回の旅の目的である「美味いラーメンを食べる」にふさわしいお店を紹介いただいたdaijiroさんに感謝したい。
その後、大和川酒造店を見学後、daijiroさん、141さん、カオリちゃんと別れ、残ったメンバーで帰路に着く。
そこからが私にとって悪夢だった
後ろから照りつける太陽と高温のせいか、いや、力不足であろう。磐梯町までのゆるい上り坂を全く皆について行けず、背中と頭は熱くなり、ちょうど両足のふくらはぎに5kg位の鉛をつけたような感じになってしまい、まったく足は回らなかった。
リタイアも覚悟したが、オープンしたての道の駅ばんだいで待っていてくれた皆の所までかなり遅れて到着した。
オープンで賑わう道の駅で体を冷やし、アイスクリームを食べ、一命をとりとめる。
その後、下り基調の道を猪苗代湖に向けて走る。
ペースを私に合わせてくれたおかげで、どうにか付いていくことができた。
郡山へ帰るkouさん、ぶっぷさんと道をたがえ、本宮市阿武隈川沿いを走る頃には、日は安達太良山に姿を隠そうとしていて、黄金の光を放っていた。
ゴール間近にして、Runさん、それから膝の痛みを訴えるBIRDさんと別れ、キクリンさんと最後の上りを走る。
あたりには暗闇が迫っていたが、気温が下がり、返って調子を取り戻した私にはゴール間近という事もあり、坂も辛くはなかった。
ライトを点灯させ、ゴールするも、サイクコンピューターは200kmまであとわずかの距離を表示していたので、キクリンさんとつじつまをあわせるように往復8kmの道のりを走る。
足手まといになる私と走っていただき、皆さんどうもありがとう。
また、迷惑でなければ、一緒に出かけよう。

(ジャンゴ記者)