SDA王滝42kmレポート

今年もSDA王滝に参加してきました。今年は駆楽部のメンバーも加わり、楽しい時間を過ごしました。
現地についてからベースキャンプの設営をし、ウェルカムパーティー会場へ。会場では自転車メーカーや自転車屋さんのブースが出ていて、結構楽しめます。TREKのブースに展示してあったTOP FUELの軽さには驚きました。
パーティーが始まると、SDA王滝のイメージ映像が流れ、一同テンションアゲアゲに。ビールで乾杯後、コ-ス説明を聞いて散会。会長は「飲まない」宣言していましたが、僕らの飲む気っぷりに押されて、結局、天気祭りは遅くまで続きました。
大会当日は、天気祭りの甲斐あって快晴(御嶽山も綺麗に顔を見せました)暑くもなく寒くもない、すばらしい気象条件の中100kmが6時に、42㎞が7時にスタートしました。
42㎞組は、写真など撮りながらファンライドと決めていましたから、なんの緊張感もなくマッタリスタートです。
コ-スは大きな山を2つ越え、チェックポイント、最後の山を越えてゴ-ルという設定。まずはタイムリミット3時間半のチェックポイント通過を目指します。
スタート後はあっというまに300番手ぐらいまで番手を落とし、終始その辺りの人達と走ることとなりましたが、コ-スも完全ドライで、42㎞組全員の完走を確信したのはスタートしてから間もなくのことでした。
前年まで100㎞に出ていたので、余裕などあるはずもなく、それどころか、終盤は疲れから視野が狭くなってくる。そんなレースとはまるで違う今回の(一応)レース。素晴らしすぎる自然の中を満喫してしまいました。(時折、今頃苦しんでいるであろう100㎞組の事を想うと、罪悪感さえ感じましたが。)
3時間ぐらいでチェックポイントに到着。するとマ-シャルの人が少し上に普段は入れない展望台があると教えてくれました。少し寄り道して行ってみるとなんと絶景。長野西部地震の時に大土石流が流れた後に緑が戻り、開かれたその谷間と御嶽山がパノラマで拡がっていました。
このチェックポイントは、100㎞の第3チェックポイントにもなっていて、以降ゴ-ルまでは100㎞と42㎞が同じコ-スとなりますが、この頃100㎞のトップがすごい勢いで通過していき、このギャップの大きさに苦笑いでした。
チェックポイントさえ時間内に通過できれば後はゴ-ルまで時間制限は無いとの事なので、42㎞組はここで散会し、それぞれゴ-ルを目指します。
矢印で示された見覚えのある横道に入ると、ガレガレの激坂が。そうだった、こんな坂あったよな。記憶が蘇ってきた。激坂区間をなんとか登り切った後も、いつ終わるでもなくだらだらと登りが続く。さすがに写真など撮ってる余裕もなくなりましたが、やっとの思いで登り切り、下りに入り、ゴ-ルが近い事を認識した。
最後の下りで100㎞の選手がすごい勢いで追い抜いていく。自分も下りは遅い方ではないのだが、あきらかに次元が違う。その選手を追走していくもう1人。kou選手でした。「ヘイ」と一言かけて抜き去って行きました。「うそ~」まさか抜かれるとは思っていなかったので唖然。
(100㎞のトップ選手から数えてまだ20人位にしか抜かれていないよな、もしかして凄い順位なんじゃ...)とか考えながらゴール!!
なんかあまり感動もなくゴ-ル(以前100㎞完走したときはちょっとウルっとなったのに)。当然といえば当然なのですが。
ベ-スキャンプに戻ってご飯を食べたりしていると、次々とみんな戻ってきました。一様に皆「もうイヤだ」などと言っていたけど、その顔には充実感がある。初回の参加にしてあっさり完走してくる皆、さすがです「GOOD JOB!!」。そして、やはりやってくれましたkou選手。20位の大金星です。
今年は42㎞で、another side of SDA を満喫してしまいましたが、こんな楽しみ方もアリではないでしょうか。興味を持たれた皆さん、来年あたりご一緒にいかがですか?
以上、another side of SDAリポ-トでした。本編は100㎞組のレポ-トににて。

(siemen記者)