月曜どうでしょう・・・針道駆楽部夏のツーリング

これは、出発から到着まで最後尾を走り、皆を後ろから引っ張り続けたジャンゴからの視点の話である。
「月曜どうでしょう・・・ 針道駆楽部夏のツーリング」と題した今回のツーリングは、キクリン会長、トルシエさん、ヒロさん、ピッポさん、ジーコさん、初参加のかずポンさん、そして、郡山から自走で来た猛者三人衆、kouさん、上様、M川さん、そしてジャンゴの10名の針道スタートで始まった。
早朝から猛暑のR349を走り出す。
大半がコンビニで補給をする間に、アドヴァンテージを作っておくべく、数人で走り続ける。
しばらくすると、針道ジャージが増えていた。いつの間にやらJOEさんが合流していた。
20kmも走らないうちに作っておいたアドヴァンテージは、どこかに消え、その後、集団はバラバラになり、私は定位置の最後尾に付いた。
この20kmあたりから、私は今回のツーリングの完走に自信が持てなくなっていた。
すでに体中に疲労感が行きわたっていた。でも、まわりに励まされ、足を回していく。
小野町でUターンするトリシエさんと別れ、すぐまた、teiteiさんと合流し、磐越東線沿いに走り、夏井川渓谷に至る長い下り坂に入る。
この道は素晴らしい。
右手を大岩の間を流れる川、そして、沿道の木々が青々と茂り、木のトンネルとなっている。
熱かった太陽も木々に遮られると、ひんやりとした清涼感を与えてくれる。
また、所々に、古い時代に造られたローカル線のトンネル、陸橋、石垣が姿を現し、ノスタルジックな様相も見せてくれる。
そしてなりより、ヘタレな私でも、ペダルを回した分だけ、前へ前へと、高速で進むことができる。
長い坂道が終わり、市街地に入ると前で待っていてくれた集団と合流し、四倉に向けてラストスパート。
すぐに最後尾に下がった私は、JOEさんと走っていた。
ところがJOEさんがついてこない。
戻ってみると、自転車を降り、足をかばっていた。
もう足は残っていないようで、サポートカーの手配の連絡を入れるようにというJOEさんからのメッセージを携えて、私は一人四倉に向かう。
途中、上様が待ち構えていてくれて、食事処「和」に着くと、もうみんな席に座って注文を終えていた。
「和」は太平洋とR6を挟んですぐの所に位置しており、先の震災では津波をかぶり、一時閉店を余儀なくされていたが、5月から再オープンしたところであった。
道の向こうからゆっくり走ってくるJOEさんのことを想像しながらも、「ミニ海鮮丼&ヒレカツイワシのフライ」をガツガツとたいらげた。
しばらくして、店内から見える空はネズミ色に変わってきていて、小さな雷鳴も聞こえてきた。
これはやばいぞ。
店を出るとJOEさんがやってきて、食事をしながら迎えを待つ、ということになり、JOEさんと別れる。
とても残念だ。
店を出て、一時、道の駅でやり過ごすが、強く降り出すことはなく出発となった。
しばらく走ると、激しく雨が降ってきた。
熱くなった体を冷やすのに丁度いいのかも知れなかったが、シューズの中はびしょ濡れで気持ち悪かった。
集団からかなり遅れ、付き合ってくれたヒロさんと私が夏井川渓谷に差しかかった頃、雨はずいぶん弱くなっていた。
本来、もっと景色を楽しむべき場所なのだろけど、首、肩、腰、足、尻、ありとあらゆるところに痛みを感じ、坂道もさらに辛いものになった。
でも、ヒロさんが気を紛らわせてくれ、途中のうらぶれた商店でアイスクリームを食べたりした。
このアイスクリームが美味かった。
「ガツン、と、みかん」というこの120円のアイス、人気商品「ガリガリくん」のような外見から、60円ぐらいで買えそうな気がして、店のおばさんにボラれたかと思いきや、ミカン果実がそっくり使われていて、久々のヒットになった。
「ガツン~」を食べていると、集団がやってきた。
ずっと下のコンビニでゆっくりと補給をとっていたらしい。
そして、JOEさんを乗せた車も現れ、「〇☓△☐!!」と叫びながら去って行った。
その後も、やはり集団にはついて行けず、ヒロさんに付き合ってもらいながら、何とか針道に着いた頃には、すっかり日も落ちて、時計は7時になろうとしていた。
家で350mlのビールを飲み、二本目は100ml程飲んだ時点ですっかり体を動かせなくなり、体中の痛みで一晩中もがき続けた。
翌日、小野町を4時に別れた郡山から来た猛者たちは、5時30分には郡山に着いていたことを知り、彼らの強靭ぶりに恐れおののいた。
ご一緒頂いた皆様、大変御迷惑をおかけし、申し訳ありませんでした。
この次は、少しでも皆様についていけるようトレーニングしていきたいと思う。

(ジャンゴ記者)