たつがねMTB大会①

雄大リアス式海岸を眼下に望む田束山(たつがねやま:標高500m)のふもとで繰り広げられた、第16回たつがねMTB大会に参戦!
5月9日母の日に開催されたこの大会、俺にとって2回目のMTB大会となり、まだ記憶に新しい、去年のあのダリヤカップでのスタートダッシュ転倒、そして一瞬にして最後尾というトラウマをリセットする意味でも、気持ちのよいカタチでこのレースを終わらせたいものだなぁと思いながら望んだのだった。
一緒にエントリーしたkou選手、JOE選手(兼総監督)、キクリン選手、マッチ選手、ブップ選手とともに、いざ、はるかかなたの会場(宮城と岩手の県境)へと向かったのは午前3時50分。連休明けの道路はスムーズで、また自転車談義などに花が咲き、ずっと助手席に座っていた身分でいうのもおこがましいが、あっという間に沿道に大会の立て看板が見え始めてきた。
いよいよ戦場に乗り込むぞとばかりに気合が入ったのは言うまでも無いが、その気合を増幅させる要因がそこにはあった。
冒頭にも書いたとおり、田束山という里山をベースに開催されるため、会場まではかなり良い感じの登り坂が延々と続く。
斜度、距離ともにローデイー心をくすぐるその黒い物体に、マジで「走ってみてぇ」という衝動にかられたのは、ハンドルを握るkou選手も同じだったと思う。っていうか9割方の選手がその気にさせられたのではなかろうか…。さしずめいうなれば「良い○ツしてるねぇ」といったところか。
ユニフォームに着替え、受付を済ませ一息つく。そしていよいよ試走タイム。どんなコースレイアウトなのかとワクワクしながらコースイン。
急斜面をシュプールを描くように右、左と駆け下りたと思いきや両足に泥水がバシャッ!そこには山頂から来る湧き水が流れる水路があった。
「なんだよー」と少しブルーになりつつもシングルトラックへとなだれ込む。
ライン上に岩や切り株があったり、木々の間をすり抜けたりと、かなりトリッキーな印象を受けた。
ザックリいうとシングルが3エリア、そしてジープロードの登りが2エリアといったとこ。
1回目の試走でかなりへばってしまったが、試走リミットまでかなりの時間を残していたため再度コースイン。
kou選手の後ろを走る。やはりその走りにはキレがあり、インフィールドでジリジリと差がついた。
俺は心の中でツイートした。「kou選手の弟子になる!」

Bianchi-Sato記者)