会津路凸凹珍道中①

5月の20日会津で行われた時空の路ヒルクライム大会の応援ツアーに行ってまいりました。
レースを応援しながら観戦し、その後山の反対側へ降りて大内宿を観光して帰ってくると言う大変贅沢なツアーです。
参加者はBIRD・ジャンゴ・ジーコ・K太・クロちゃんの5名。当日は天候にも恵まれ、最高のコンディションの中、針道から二台の車に分乗して出発しました。
会場に到着したのは午前7時過ぎ。他の参加者と同じように第二駐車場に案内されます。ここでジャンゴ、ジーコ、クロちゃんの三人は車を置き、試走をする参加者のような涼しい顔で自走して、一路山頂へ向かいます。
一方BIRDとK太はもう1台の車で山頂へ直行。ゴール地点を過ぎた側道に車を停め、ここから逆に山の麓へ向かって下ります。登りの苦手なK太はゴール地点に留まり、ここで応援。BIRDはそのまま峠道を下り、登ってくる3人と合流する段取りです。
大会に向けてきれいに清掃された路面には小石一つなく快適そのもの。久々の高速ダウンヒルに思わずテンションが高まり、大声で絶叫しながら緑のトンネルを駆け下りました。
山頂まであと5キロの地点で無事に合流。ここからはのんびりと山頂近くの応援スポットを目指します。
5月の美しい新緑の中を、車両規制された峠道を独占して走る気持ち良さ。小鳥のさえずりと谷間からの涼しい風が私達を包みます。
おしゃべりを弾ませながらあっという間にあと1キロの付近まで到着。下りながら目星をつけておいた場所に応援スポットを構えます。
そこはインターネット写真販売サイトの撮影スポットでもあり、選手が来るまでの間、カメラマンのお姉さんと色々話をしながら過ごしました。
時計は9時半を回り、そろそろ選手が来るぞとカメラを構えながら息を飲んでカーブの先を見つめる私たち。しかし「スタートは9時半ですよ」とカメラマンさんに教えられ緊張が一瞬緩みます。
そして30分後、2台の白バイが通過し、いよいよ選手が来る気配が漂います。日産リーフの先導者に続き、来ました、先頭集団です。
ものすごいスピードで3人が通過し、さらにその後ろを数人の集団が追います。そこからはいくつかの集団が続々と山頂に登って行きます。最初は遠慮がちに応援していた我々も徐々に慣れてきて、次第に大きな声が出るようになりました。
「あ、来た来た!」カメラのファインダーを覗いていたジーコ君が叫びました。141さんです。お馴染みの顔に、我々の応援にも一層力が入ります。
それから数十秒後、見慣れたオレンジ色のジャージが見えてきました。RUN選手です。我々の声援ボルテージも最高潮に達し、それに気付いたRUN選手はスピードを一段と上げたように見えました。「何とか入賞してくれよ!」祈るような気持ちで彼の後ろ姿を見守りました。
そこからは選手も団子状態。続々と通過する顔見知り達に、我々もあらん限りの声援を送り続けました。
終盤になると女性やビギナー、マウンテンバイクなどの参加者達が、かなり苦しそうに登って行きます。そうなると我々の応援のしかたも変わってきて、「あと少し、そのペースでいいよ、頑張れ!」ってな具合になってきます。
そこで参加者から「ありがとう」などと言われると、なにかとてもいい気分になれました。
最終ライダーを見送ったあと、我々もゴールに向かって登り始めました。途中美しい飯豊連峰等を写真に収めながら、時間をかけて登り、ゴール地点直前で待っていたK太と合流。
ゴール地点をみんなで通過したときには、とても晴れやかな気分でした。
さぁ、ここから先はいよいよ大内宿へのサイクリングの始まりです。行ったことのない場所への期待に、胸が高まります。
(つづく)

(BIRD記者)