裏磐梯スカイバレーヒルクライム 2010(哀戦士)

…『3.2.1.スタートです…』カテゴリー別に間隔を開けてスタートしていく。俺もちょっとずつ移動しながらその時を待つ…片足をペダルに乗せ腕組みしながら佇む(そーです…当然本日も決まってます)…サングラスを深くかけ直し、ジャージのジッパーを上まで引き上げる…前半は平坦スピードステージ、気合いが入る。ここで今日の作戦だが…『前半、なんやええ感じの人に引いてもらって足を残し、後半ガッツリ踏み込んだる』…緻密な作戦のもと、いよいよ俺の組のスタート。
一発でペダルがハマり、下ハン握ってダンシングのロケットスタート…(い、居ない…ええ感じの人が…)ま、しゃ〜ない、この辺じゃ俺が一番ええ感じやしなぁ〜…作戦変更プランB『よう見とけや、俺の走り』…しかし集団の中にいて抜けない…レース経験の無さがここで響く…しばらく走ると後ろが千切れてスペースが…ちょっとスピード緩めて後ろに下がって右に出て、一気に加速して抜き去る(そう、まるでアシストのレンショーから飛び出す、カベンディッシュのごとく)…チラッとメーターを見る…『43、44、45…』足…残るんでしょうか俺…。
前の組の奴らも次々抜く…(脳内ミュージックはDIO『We Rock』上がるね…メタボ、女、メタボ、子供、メタボ…強者達をズバッと抜き去る…が、斜度が上がり始まるとさすがにキツイ軽いギアで淡々と登る…カーブに差し掛かるとカメラマンの姿が…無意識にダンシング…女性の影が…ダンシング…休めません…。
残り2キロ…呼吸音がドラゴン藤波に…。
残り1キロ…お、楽になった…ギアをガツンと重くしてガチャ踏み開始…グングン速度を上げる…ゴール見えた…さらにスパート…が、ゴール手前に女性ライダーの姿が…(い、いかん)このままだと幅の狭くなるゴール上でクラッシュ…
gentleman(紳士)な俺は、ここで痛恨のレディーファースト…ブレーキをかけ女性に続く…『お疲れ〜』声をかけ立ち去る…。
満足感やちょっとした後悔の入り混じった気持ちが込み上げてくる…(こんなもんなのか…俺は…)。
ま、それも皆の居る待機所に着くと話題独占(オーラかなぁ〜)気分最高だったけどね〜
以上、常に上から目線リポートでした。

ピッポ記者)